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メディキュア開発ストーリー ⑦

メディキュア誕生秘話

2023年10月31日

メディキュア誕生秘話

今でこそ、ラインナップも増えて、さまざまなお悩みに対応できる製品も紹介できるようになりましたが、メディキュアが生まれるまでは、とてもとても長く、そして険しい道のりでした。
今回はそんな、メディキュアの誕生秘話を、開発者のうえピーよりお伝えしたいと思います。

メディキュアが誕生したきっかけは、「グンゼの技術を活かしてより多くの方のお役にたてることはないか?」という社内の新規プロジェクトです。私はヘルスケア領域の担当を任されました。
ですがこの領域に特別な知識や人脈があるわけでもない私には、何から手をつけてよいかもわからず、とにかく現場の声をひたすら聴くことから始めました。

メディキュア展示風景

医師の方、看護師の方、そして病気を経験された方、約2年もの間、実に多くの方にお会いしました。
ある時は、一人でマネキンを持参して試作品を展示したり、また病院のイベントなどにも積極的に参加しました。

ですが、その時の私は、話を聞けば聞くほど、どんな商品を作ったらよいか、自分でもわからなくなっていました。
会社からは、いつになったら商品ができるかなど、プレッシャーも感じていたのもこの頃です。
そんな中、ある乳腺外科の先生からの一言で、目が覚めたような気がしました。

「グンゼの商品は素材がいい。その素材のよさを活かすことができる製品を素直に作ればいい」

そうなんだ!と思いました。
グンゼには柔らかさを追求したものや、快適性(汗をよく吸ったり、蒸れにくいなど)を意識した素材が多数ありました。
難しく考えず、シンプルにグンゼの素材の特徴が出せるような商品を作ればいい……。
自分の会社のことは、意外とわからないものなんだとこの時痛感しました。

もちろん、デザインやおしゃれなものを好む方もいらっしゃいます。 でも私たちが作る製品は、どこよりも、肌にやさしく、人にやさしいものを作っていこうと決意しました。

そして「メディキュア」というブランド名とともに、「衣料から衣療へ」というコンセプトも作りました。 そこには「肌着が衣料ではなく、肌や心をいたわるような衣療となるように」そんな願いが込められています。

メディキュアのロゴ

今ではグンゼの素材を使って、こんな商品を作ってほしいという声も多くいただくようになりました。 メディキュアはまだ発展途上で、そして悩みがある限り、いつまでも完成しないそんなブランドにしていきたいと思っています。

これまで開発にご協力いただいた皆様に感謝するとともに、今後も治療や通院で困りごとのある方によりそう、 そんなブランドであり続けたい、そう思ってスタッフ一同活動を続けています。

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