もっともっと、メディキュア!
医療現場や患者さまの声とグンゼの技術から生まれたメディキュアの肌着には、ひとつひとつの商品に、それぞれの物語があります。
「メディキュア開発ストーリー」では、メディキュア商品の成り立ちについて、裏話などを交えながらご紹介します。
第1回はハイウエストショーツです。
メディキュア開発ストーリー ①
一通の手紙から始まったハイウエストショーツ
腹部の外科手術のキズや産前産後のお肌にやさしいハイウエストショーツ。
開発のきっかけは、ある一通のお手紙でした。
肌着からくる術後のお悩み
ある日、グンゼの商品を愛用されているお客さまから、こんなお手紙をいただきました。
「市販のショーツを履いていると、ウエストゴムが術後の傷に当たって痛い」
その方は、卵管がんの手術を受けられた女性でした。彼女が使っていたショーツは、術後の傷に配慮するような生地や縫製ではなかったため、傷の痛みに悩んでいたのです。
お手紙には、傷にやさしいショーツを作ってほしいという、彼女の願いが込められていました。
傷をやさしく保護できるショーツを
その後、学会へのヒアリングなどを行ったところ、同じようにショーツの肌あたりを気にされている術後の女性が多いことが分かりました。さらに、ウエストゴムにストレスを感じている患者さんが多いことにも気づかされました。
「グンゼの技術を活かせば、傷をやさしく保護できる商品が作れるのではないか……」
多くの方のお悩みを解決すべく、新たな商品開発が始まったのです。
グンゼの技術が実現したやさしさ
ゴムのないショーツは既にグンゼで商品化されていたので、わたしたちはそのショーツで使われている技術を元に、傷に悩む方たちのためのショーツを開発することにしました。
具体的には、お腹を包み込むことのできるハイウエストにし、さらに全体を筒編みにして縫い目をなくすことで、傷を保護できる、術後の肌にやさしいショーツです。
ゴムを使わずにお腹を包み込めるハイウエストにした場合、一般的な生地だと体型にフィットせず、形も崩れてしまう可能性がありますが、グンゼの扱う数ある生地の中から、最適な伸縮性を持った生地を選んだことで、お腹から腰のラインにやさしくフィットするショーツに仕上げることができました。
こうして、メディキュアのハイウエストショーツが完成したのです。
ショーツでもボクサーでも
商品の完成後、術後の傷でお悩みの方たちに試着をお願いしたところ、多くの方に、
「お腹の傷の痛みが楽になった」
とご好評いただきました。お腹周りを包む適度なあたたかさも、
「冷え対策に良さそう」
と好感触でした。
今では、術後だけでなく、産後の冷え対策や帝王切開の傷の保護など、多くの女性にご愛用いただいています。
ショーツタイプ、ボクサータイプの2種類を販売しており、太ももの付け根への圧迫が気になる方は、ボクサータイプを選ばれているようです。
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