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乳がん治療時のホットフラッシュと下着

2023年2月8日

乳がん治療時のホットフラッシュと下着

乳がん治療をされた方や看護師さんのお話を伺うと、乳がんの治療時に、ホットフラッシュ(ほてり)に困っているという方が、とても多いように感じます。ではどうしてホットフラッシュが起こるのでしょうか。
今回は、ホットフラッシュと下着でできる対策についてお伝えします。

ホルモン療法薬の副作用として多いホットフラッシュ

少し専門的になりますが、ホットフラッシュは女性ホルモンのバランスが崩れ、体温調節がうまくできなくなるために発症すると考えられています。
乳がん治療時のホットフラッシュはなぜ起こるのでしょうか?
乳がんは女性ホルモンと深い関係があるので、治療のために女性ホルモンを調整すること(ホルモン療法)があります。日本人の乳がんの7~8割は、女性ホルモン受容体をもっているタイプで、このタイプの乳がんはホルモン剤の効果が期待できるようです。(※1)

ホルモン療法薬の副作用として多いホットフラッシュ

ホルモン療法中は薬の影響で女性ホルモンのバランスが崩れるため、ホットフラッシュの症状が出やすくなります。
ホットフラッシュの症状としては「かっと暑くなったり」、「(暑さに関わらず)突然、汗をかいたり」することが多いようです。
ホルモン療法によるホットフラッシュは、軽いものも含めると50%以上の患者さんに出現しますが、症状は次第に軽減することが多いです。(※2)
次章の対処法などを参考に、つらい時期を乗り越えていただけると嬉しいです。

ホットフラッシュ対策には、速乾素材の下着がおすすめ

ホットフラッシュ対策には、速乾素材の下着がおすすめ

ホットフラッシュの症状である「大量の汗」で感じる不快感は、下着を工夫することで軽減できます。汗をかいた時に期待したい下着の役割は、汗を吸収して、ベタツキを感じにくくすることです。そのためには、吸った汗をすばやく放出することも大切です。
綿100%の下着は汗をよく吸いますが、生地の中に汗がとどまってしまうことがあります。ホットフラッシュでお悩みの方には、吸水性だけでなく、汗をきちんと発散してくれる速乾性のある下着がおすすめです。

昨年11月に発売したメディキュアの「前開きハーフトップ(さらっとタイプ)」は、ホルモン療法中のホットフラッシュで汗をたくさんかいても快適に過ごしていただけるよう、さらさらタッチで汗が乾きやすい素材を使っています。特に冬は寒いのに汗をかいて、「暑いのか寒いのかわからない」という不快な思いをする方が多いと知って、夏ではなく、冬に発売を開始しました。ホットフラッシュの汗対策でお悩みの方にお役立ちできれば嬉しいです。

ホルモン療法中も下着を工夫することで、過ごしやすくなります。微力ではありますが、下着で治療中の生活をサポートできれば嬉しく思います。

※1 参考:NHK出版「きょうの健康 2022年10月号」
※2 参考:日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版」

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