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汗の不快感を軽減する肌着の選び方
夏の暑さや冬の暖房などで汗をかくと、臭いが気になったり、べたつきで不快に思うことがあります。
また、かいた汗をそのまま放置すると、肌トラブルの原因になることも。
今回は、汗の不快感を軽減する肌着の選び方についてご紹介します。
1. 汗をかくことは大切なこと!
汗のべたつきは不快ですが、汗をかくことは身体にとって重要な役割を果たしています。
- 暑いときや、運動して体温が上がったときに、スムーズに体温を下げる働きがあります。
- 肌の保湿効果などがあり、皮膚を健康な状態に導きます。
2. かいた汗を放置すると、肌トラブルの原因になることも。
汗をかくことは大切ですが、かいた汗をそのまま肌に残すと、「あせも」など肌トラブルの原因になる可能性もあります。
3. まず、汗は洗い流しましょう!
では、肌に汗を残さないためには、どのようにすればよいのでしょうか。
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018によると、「唾液,汗,髪の毛の接触,衣類との摩擦などの日常生活での非特異的な刺激でアトピー性皮膚炎が悪化することがある.」とされています。また、「皮膚を清潔に保つことは,皮膚の生理的機能を維持するために重要である.通常は皮膚の清潔には入浴・シャワー浴を励行」することが推奨されています。 (引用:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018、日本皮膚科学会雑誌128巻12号2467ページ)
できるだけこまめに汗を洗い流すことが、肌のためには大切なんですね。 でも、汗をかくたびにシャワーなどで洗い流すのは大変です。外出しているときは、身体中の汗を洗い流すことは現実的ではありません。
4. 肌着が汗の不快感を軽減する!
肌着を着用することで、肌に残っている汗を吸収することができます。 吸水性が高い「綿素材」は、汗をしっかりと吸い取ります。
左:肌着(綿100%)
右:カッターシャツ(綿35%、ポリエステル65%)
また、「レーヨン」など吸湿性が高い繊維が含まれていると、肌着の内側の湿気を吸湿してくれるため、肌表面のじめじめ感を軽減します。
汗が気になる時期、肌着を選ぶときは製品に使用されている繊維の種類(混用率)をチェックし、吸水性・吸放湿性が高い「綿」や「レーヨン」が含まれているものを選ばれてはいかがでしょうか。
<コラム:子どもにあせもが多い理由>
子どものころはあせもがよくできていたけど、大人になるにつれて気にならなくなってきたという方もいるのでは?
大人と子どもの汗の穴の数はほぼ同じで、約230万個と言われています。しかし、子どもは大人より体が小さく、汗の穴が密集していることにより、汗が皮膚に残りやすいためトラブルも発生しやすいんですね。
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