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看護師さんが教える!お腹の手術後のケアポイント

2020年8月5日

看護師さんが教える!お腹の手術後のケアポイント

帝王切開や婦人科系の手術など、お腹の手術は女性にとって意外と身近なものです。そんなお腹の手術後のケアには、痛みのケアと創あとのケアが大切です。

帝王切開や婦人科系の病気など、お腹の手術をすることになったらどんな準備が必要でしょうか?例えば出産における帝王切開の比率は約20%と、5人に1人はお腹の手術を伴う出産を経験しています。(注1) そんな意外と身近なお腹の手術後のケアについて、手術経験者の声や、創傷ケア専門のナースの声をもとにご紹介します。

(注1)参考文献:「平成29 年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」(最終閲覧日:2020/5/26)

手術後の創の痛みに対するケア

お腹の手術後に患者さんが悩まれるのは、何と言っても創の痛みです。特にお腹の創の場合、ちょっと体を動かすと創口が引っ張られたり、トイレで下着の上げ下げをすると創口に下着が擦れたりすることで痛みを感じやすくなります。お腹の手術経験のある女性に、手術後の下着の悩みについて尋ねると、「ゴムや縫い目の刺激」を指摘する声が多いことからも、創の痛みへのケアが必要であることが分かります。下着による創への刺激を避けるためには、創口に縫い目が当たらないショーツを着用することが大切です。

例えば、
①ハイウエストのショーツや腹巻
②ローウエストのショーツ
③ウエストゴムや縫い目のないショーツ
を選ぶと、お腹の創に縫い目があたりにくくなるのでおすすめです。

腹部手術後の下着のお悩み

手術後の創あとに対するケア

女性にとって、整容面でのケアも気になるところです。
創傷ケア専門のナース(注2) に創あとのケアについて伺いました。

「手術部位のケアを適切に行うことで、創あとをキレイに治すことは可能です。創あとをキレイに治すポイントは、創への刺激を減らすこと。体の動きで創口が引っ張られたり、下着の縫い目で創口が擦れたりすることが刺激に繋がります。その対策のひとつとして、創あとを保護する目的で医療用テープが使用されています。創あとにテープを貼ることで、創が引っ張られたり擦れたりする刺激を軽減できます。ただし、テープ自体が刺激になることもあるので、先生や看護師さんと相談したうえでご使用ください。」

また、「創への刺激を減らすという点では、下着選びも大切」とのこと。
創にやさしい下着選びは、痛みのケアだけでなく創をキレイに治す点においても重要であることがわかりました。お腹の手術を控えている方、手術後で創のケアに悩まれている方は参考にしてみてください。

(注2)皮膚排泄ケア認定看護師の品田様、クリニカルスペシャリスト(看護師)の齊藤様にご協力をいただきました。

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