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ケアルームを広げたい!患者さんのQOL向上のために
~医療従事者間での広がりを目指して~

2022年5月11日

ケアルームを広げたい!患者さんのQOL向上のために~医療従事者間での広がりを目指して~

メディキュアは医療従事者の方々に対し、定期的な情報発信を行っています。その一環として、3月26日に医療従事者向けWEBセミナーを開催しました。

患者ケアにおける下着の重要性

3月26日にグンゼが開催した看護師向けWEBセミナー「乳がん患者支援に私たちだからこそできること」では、湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子先生と、那覇西クリニック乳がん看護認定看護師の海野利恵先生にご講演いただきました。
土井先生は乳腺外科医として日々、患者さんの治療にあたる傍ら、術後の患者さんに合った下着を自らの手で調べ、またご自身でカスタマイズされるなど、術後の患者さんのQOL向上のため、非常に熱心に取り組まれていらっしゃいます。(土井先生へのインタビュー記事はコチラ
海野先生は、国内に350名程度しかいない「乳がん看護認定看護師」のお一人。「乳がん看護認定看護師」は、治療に関する幅広い知識に加え、副作用のケアや精神的なサポートなど、多岐にわたる専門性が求められる看護師です。

このような乳がんに関する専門性の高いお二人に、乳がん治療の現場でどんなことに取り組まれているのか、そこにはどんな課題があるのか、など、貴重なお話をたっぷり聞かせていただきました。
そんなお二人が、トークセッションで揃って強調されていたのが、ケアルームの重要性です。ケアルームとは、術後や治療中の生活で必要となる身の回りのケア用品を展示している病院内スペースのこと。製品を実際に手に取って見たり、試着したりすることができる場です。「ケアルームを全国に増やしていくことで、より多くの患者さんのQOL向上を一緒に目指していきましょう」といったメッセージをいただきました。

看護師さんたちの意識変化「ケアルーム設置を具体的に考えたい」

本セミナーを受講された看護師さんに、「衣類を使った患者ケアについて、セミナー受講前後で意識変化がありましたか?」というアンケートを行ったところ、アンケート回答者の約65%が、「これまでも関心があったが、院内での紹介やケアルームの設置を具体的に考えたいと思った」と回答されました。

セミナー受講前後で意識変化があったか?

その理由として、以下のようなご意見をいただいています。

「患者さんが手にとって価格や素材、使いやすさなど情報提供できるように取り組む役割があると思ったため。」(乳がん看護認定看護師)

「今までは衣装ケースから、さらにケースに入った下着を出していました。セミナーを見て、どれだけいい製品でも、患者さんの気持ちになったら・・・くっしゃくっしゃの下着を出されるより、寄り添えるケアルームを作ってみたくなりました。」(放射線治療科 看護師)

「適切な下着を着用するだけで術後の傷の痛みが軽減出来ると知ったので。」(外来担当 看護師)

「薬に関してだけでなく、患者や患者家族のよりよい生活に繋げたい。」(調剤薬局 薬剤師)

期待される医療従事者間での広がり

さらに、「セミナーの内容を誰かと共有しようと思いますか」とのアンケートには、「既に共有」された方が44%、「これから共有するつもり」の方が42%で、回答者の8割以上がセミナーの内容共有に積極的であることが分かりました。

セミナー内容について誰かと共有しようと思うか?

このように医療従事者の間で「衣類を使った患者ケア」の重要性が広まっていけば、術後や治療中の下着選びで悩む患者さんが減っていくことが期待できます。また、治療中でも快適な生活を望むことが当たり前になっていくのではないでしょうか?

グンゼはそんな社会実現のため、これからも看護師のみなさまや患者さまのお声をもとに、商品開発を行っていきたいと考えています。

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