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シニアは手足にキズができやすい⁉介護中に知っておきたい「スキン-テア」のこと

2023年7月12日

シニアの手の写真。シニアは手足にキズができやすい⁉

皆さん「スキン-テア」ってご存知ですか?
「スキンケア」とは違うの?・・・と随分聞かれました。
ですが恥ずかしながら私も、ある病院の看護師さんから教えてもらった症状なんです。

看護師さんから教えてもらった「スキン-テア」という言葉

それはある日、看護師さんにメディキュア低刺激インナーをご紹介した時のことです。
たまたま持参したサンプルは、撮影の関係で長袖を半袖にするために、腕の部分をカットしたものでした。
(メディキュアの低刺激インナーは、カットすることができるんです)
そのサンプルをお見せしようとした際に、カットした腕の部分だけが、パラッ・・・と床に落ちました。
それを見た看護師さんは、「肌着はいいから、腕だけが欲しい・・・・・」

低刺激インナーをハサミでカットしている写真

その時、私にはなぜそんなことをおっしゃったのか、さっぱりわかりませんでした。
看護師さんは、高齢者の腕や脚に「テープを剥がした時」「ベッドの柵にぶつけた時」「腕を持った時」などにケガ(キズ)が起こりやすく、これを「スキン-テア(皮膚裂傷)」と言うんですと丁寧に教えてくれました。

シニアの肌は、キズができやすい

介護中、スキン-テアの症状を経験したことがありますか?生じたことがある29%ーない64%ーわからない7%

肌が加齢により脆弱になりやすいため、シニアの肌は、ちょっとした刺激でもキズができてしまうことがあるようです。
グンゼが在宅介護経験者に行ったインターネット調査(※1)でも、「スキン-テア」という言葉は知らなくても、症例写真を提示すると、同じような症状を経験したことがあると回答した人が、なんと約3割もいました。

※1:株式会社ネオマーケティング「スキンテアに関する在宅介護者300名へのインターネット調査(2017年2月)」

そして、発生した部位は「腕と脚」、ほとんどが家で発生していることがわかりました。

スキン-テアの症状が生じたのはどこですか?腰
スキン-テアの症状が生じたのはどのようなときですか? 転んだ時

スキン-テア対策に大切なのは、肌の保湿と保護

一般社団法人日本創傷・オストミー・失禁管理学会のHPでは、「スキン-テアの発生を防ぐためには、皮膚の保湿や外力からの保護などケアの工夫が必要です。(※2)」とあります。

ハサミで切ってもほつれにくい アームカーバーと手の写真

私たちは、看護師さんの声をヒントに、スキン-テア対策のお役に立てればと、柔らかい素材で腕や脚をカバーできる「アーム・レッグカバー」を製品化しました。
クッション性はないのですが、縫い目やタグをなくして肌への刺激を減らした肌にやさしい、柔らかい生地が、腕や脚にやさしくフィットします。
そして指を出したい時などは、この写真のように、まっすぐにカットして使用するといった、アレンジも可能です。

※2:創傷ケアについて | 一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会 (jwocm.org)

スキン-テア対策には、保湿(補湿)も重要です。

高齢になると、肌が乾燥して水分が不足しがちです。そのためクリームタイプではなく、ローションタイプのような水分が多いもので、保湿(最近では水分を補うという意味で補湿という言葉があるくらいです)するのが、おすすめです。
特に男性は保湿する習慣がない方も多いので、ぜひぜひ教えてあげたいポイントですね。

スキン-テアは、普段から予防することが何よりも大切だと思います。 皆さんもご自分の、そしてご家族の肌について、考えてみませんか。

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