もっともっと、メディキュア!
シニアは手足にキズができやすい⁉介護中に知っておきたい「スキン-テア」のこと
皆さん「スキン-テア」ってご存知ですか?
「スキンケア」とは違うの?・・・と随分聞かれました。
ですが恥ずかしながら私も、ある病院の看護師さんから教えてもらった症状なんです。
看護師さんから教えてもらった「スキン-テア」という言葉
それはある日、看護師さんにメディキュア低刺激インナーをご紹介した時のことです。
たまたま持参したサンプルは、撮影の関係で長袖を半袖にするために、腕の部分をカットしたものでした。
(メディキュアの低刺激インナーは、カットすることができるんです)
そのサンプルをお見せしようとした際に、カットした腕の部分だけが、パラッ・・・と床に落ちました。
それを見た看護師さんは、「肌着はいいから、腕だけが欲しい・・・・・」
その時、私にはなぜそんなことをおっしゃったのか、さっぱりわかりませんでした。
看護師さんは、高齢者の腕や脚に「テープを剥がした時」「ベッドの柵にぶつけた時」「腕を持った時」などにケガ(キズ)が起こりやすく、これを「スキン-テア(皮膚裂傷)」と言うんですと丁寧に教えてくれました。
シニアの肌は、キズができやすい
肌が加齢により脆弱になりやすいため、シニアの肌は、ちょっとした刺激でもキズができてしまうことがあるようです。
グンゼが在宅介護経験者に行ったインターネット調査(※1)でも、「スキン-テア」という言葉は知らなくても、症例写真を提示すると、同じような症状を経験したことがあると回答した人が、なんと約3割もいました。
そして、発生した部位は「腕と脚」、ほとんどが家で発生していることがわかりました。
スキン-テア対策に大切なのは、肌の保湿と保護
一般社団法人日本創傷・オストミー・失禁管理学会のHPでは、「スキン-テアの発生を防ぐためには、皮膚の保湿や外力からの保護などケアの工夫が必要です。(※2)」とあります。
私たちは、看護師さんの声をヒントに、スキン-テア対策のお役に立てればと、柔らかい素材で腕や脚をカバーできる「アーム・レッグカバー」を製品化しました。
クッション性はないのですが、縫い目やタグをなくして肌への刺激を減らした肌にやさしい、柔らかい生地が、腕や脚にやさしくフィットします。
そして指を出したい時などは、この写真のように、まっすぐにカットして使用するといった、アレンジも可能です。
スキン-テア対策には、保湿(補湿)も重要です。
高齢になると、肌が乾燥して水分が不足しがちです。そのためクリームタイプではなく、ローションタイプのような水分が多いもので、保湿(最近では水分を補うという意味で補湿という言葉があるくらいです)するのが、おすすめです。
特に男性は保湿する習慣がない方も多いので、ぜひぜひ教えてあげたいポイントですね。
スキン-テアは、普段から予防することが何よりも大切だと思います。 皆さんもご自分の、そしてご家族の肌について、考えてみませんか。
こちらの記事もオススメ
肌にやさしい、カップ付きの前開きインナー
~乳がん術後や入院準備・通院時におすすめ!~
乳がんの術後で腕が動かしにくいとき、入院・通院時のように脱ぎ着が多いときは、前開きタイプのインナーが便利ですよね。今回は、肌にやさしいメディキュアの前開きインナーの特徴と購入者の声をご紹介します。
2023年1月11日
刺激を減らしてかゆみを軽減!肌着選びのポイント4つ
冬になると肌がかゆくなり、無意識のうちにかきむしってしまうことはありませんか?それは肌の乾燥が原因かもしれません。肌は乾燥すると、かゆみを感じるセンサーが敏感になってしまうのです。かゆみを軽減するために、クリームや保湿剤で保護するだけでなく、肌に直接身につける肌着を工夫してみませんか?
2020年1月14日
「袖だけほしい!?」予想外の声から生まれたアーム・レッグカバー
医療の現場で「スキン-テア」対策として活用されているアーム・レッグカバー。開発のきっかけは、看護師さんからの驚きの一言でした。
2020年4月8日