もっともっと、メディキュア!
メディキュア開発ストーリー ②
患者さんファーストから生まれた低刺激インナー
2020年3月25日

低刺激インナーの開発から始まったメディキュアブランド。グンゼの技術力と、患者さんの肌と心に寄り添うことから生まれました。
目指したのは、肌へのやさしさの追求
あるとき、皮膚科の先生が患者さんに、肌着を裏返しにして着るよう勧めていることを知りました。その理由は、縫い目やタグが肌に刺激を与えるのを避けるため。それならば、縫い目やタグの無い肌着を作ればいいのでは?そんな思いから、メディキュアの商品開発がはじまりました。

グンゼには第一線の肌着メーカーとして60年以上に渡り、肌に直接触れる素材を開発し続けてきた技術力がありました。数百種類以上にも及ぶ素材開発のノウハウは、「レシピ」として一つひとついまも大切に引き継がれています。この大きな強みであるレシピの中から、肌へのやさしさを追求するための最適な糸、素材混率、編み設計を選択しました。

極限まで生地の凹凸を無くすために
しかし、「縫い目のない肌着」を実現することは容易ではありません。糸で生地を縫い合せる以上、必ず継ぎ目ができてしまいます。
そこで縫い糸の代わりに採用したのが、衣類用の接着剤です。ただ衣類用でありさえすれば何でもよいわけではありません。肌に優しいことはもちろん、衣類としての機能性をクリアするための様ざまなハードルがあります。そこで、数ある接着剤から厳選し、さらにその塗布方法の検証を重ねました。その結果、硬くなりにくく、生地の伸縮の邪魔にならない接着を実現し、縫い目をなくすことができました。ここまで徹底して検証ができるのも自社に生産設備があるからでした。

グンゼの考える快適性を追求。その先に……
グンゼは長年、着る人の快適さを追求する研究を重ねてきました。メディキュアの開発においても、既にグンゼで確立された快適性の指標に基づき、商品の開発が進められました。しかし、メディキュアを着用して欲しいお客さまは、肌に悩みやトラブルを持つ患者さんたちです。果たしてこれまでの指標だけでいいのか、開発メンバーで議論を重ねました。

患者さんに本当に満足していただくために
そしてたどりついた答えは、患者さんの目線で快適性を実現するため、彼らを支える医療従事者のご意見を商品開発に反映させるということでした。
その後、私たちは医療機関や大学病院と共同研究を行い、50名以上の治療中の患者さんを対象に、臨床試着試験を行いました。そのデータをもとに改良を重ねることで、医療現場の方にも、患者さんにも、本当に満足していただける肌着へとたどりつくことができました。
このような取り組みの集大成として完成したのが、「メディキュア低刺激インナー」です。

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